- 2020-2-14
- 技術ニュース, 機械系
- AI, TOYO TIRE, タイヤセンシング技術
TOYO TIREは2020年2月7日、リアルタイムで走行中のタイヤパフォーマンスを可視化するタイヤセンシング技術を開発したと発表した。この技術では、AI(人工知能)、デジタル技術を活用して、走行中の路面情報とタイヤ状態の情報を検知し、走行中のタイヤパフォーマンス(タイヤ力)を見える化する。
具体的には、走行中の路面の状態やタイヤの状態は、タイヤにセンサーを装着することで把握。検知した諸情報は高度に演算処理し、タイヤ性能(グリップ力)の限界値を導き出す。それにより、実際に走行している路面の状態に対して求められる性能範囲と、走行中のタイヤがそれに応じたタイヤ力を発揮できているかどうかの状態をデータとして把握し、可視化する。
このタイヤ力の割り出しは、TOYO TIREのタイヤ力推定モデルによって可能になった。タイヤ力推定モデルは、データ分析やAIによって構築されたものだ。タイヤ力推定モデルの構築においては、車両とタイヤ、ホイールに装着した各種計測機器と、タイヤに装着したセンサー情報を同期させ、学習データ(データセット)としている。
TOYO TIREはすでに、同社テストコースでタイヤ力推定モデルによるタイヤ力の推定検知に成功している。現在は実車装着、実路走行での車内にて、リアルタイムでのタイヤ力データの収集を進めているという。