香港の不動産大手、マスク1000万枚を無料配布するプロジェクトを開始――受け取りにQRコード付きカードを活用

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新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により、世界中でマスクが不足しているが、香港で不動産、ホテル、デパート経営など幅広い事業を手掛ける不動産大手グループ会社、新世界発展有限公司(ニューワールド・デベロップメント)は、2020年4月末から香港製マスク1000万枚の無料配布を行い、同時に、NGOと提携してマスクを低所得者へ無料配布するプロジェクト「Mask To Go」を開始すると発表した。

Mask To Goは、同社が現地の8つのNGOと提携して行うもので、香港18地域内のNGOセンターに配布用ディスペンサー35台を設置し、生活保護受給世帯やひとり親家庭、1人暮らしの高齢者、職場でマスク着用が必要にも関わらず入手する方法がない低所得労働者などを対象に、医療用マスク200万枚以上の配布を予定している。配布期間は2020年4月末から10週間の予定で、対象人数は4万人以上と見込まれている。

マスクの受け取りにはあらかじめ登録が必要で、登録者には「smart redemption card」が発行される。転売防止のため、カード使用者はID登録が必須で、カードには個別のQRコードが付与される。そのQRコードをディスペンサーにかざすと、マスク5枚入りのパックを週1回1つ受け取ることができる。

新世界発展は、マスク製造ラインを2020年4月中旬から2つ、5月からはさらに2つ稼動させ、毎月700万枚のマスクを製造する予定だ。2020年4月から6月に製造するマスクのほとんどは寄付目的だという。

新世界発展のAdrian Cheng(鄭志剛)副主席は「新型コロナウイルスのパンデミックとの闘いにおいて、医療用マスクは不可欠な保護具になった。品薄で非常に高価になったマスクを手に入れることができないため、多くの人たちが苦しんでいる姿を見るのは胸が痛む。この計画が、必要な人々に便利で適切なサポートを提供し、マスクがないため恐怖におびえて生活しなくてもよくなることを願っている」とコメントしている。

新世界発展は、2020年1月にもパンデミック対策として、香港のナノテクノロジー企業と提携し1000万香港ドル(約1億4000万円)を投資してマスク素材の保護機能を高める技術の研究開発を行うほか、NPOを通じてマスク100万枚を低所得世帯に配布している。

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New World Development to Distribute 10 Million Free “Made in Hong Kong” Medical Face Masks

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