「触れない」「触りたくない」ニーズに応える衛生面に配慮したタッチレス操作パネル

アルプスアルパインは2020年4月30日、衛生面に配慮したタッチレス操作パネルを発表した。医療や介護の現場、公共施設などでの「触れない」「触りたくない」というニーズに応えるソリューションとなるという。

タッチパネルは普及が進む一方で、「だれが触ったか分からない」「タッチパネルが汚れている」「自身の手が汚れている」などの理由で、パネルに触れての操作に物理的、心理的な抵抗感を覚えるシーンが顕在化している。例えば、医療施設、トイレの洗浄スイッチ、キッチンなどが挙げられる。

同社が提案するタッチレス操作パネルは、こうした「触れない」「触りたくない」というニーズに応え、衛生面に配慮したものだ。タッチパネルの利点を生かしながら抵抗感を減らし、安心・安全で快適な操作を提供する。

高感度静電センサーに独自のものを用いており、パネルから10cm離れた位置にある手の存在を検知できる。5cmまで近づくと手の位置を検知し、3cmまで近づくと指の位置まで把握する。これらの一連の動作における手の接近検知も可能だ。

また、検出したデータを独自開発のアルゴリズムで処理することで、手や指の位置やジェスチャーに応じた多彩な操作もできる。直接パネルに触れて操作したいというニーズも考慮されており、タッチ操作にも対応している。

アルプスアルパインは今後、医療や介護の現場、公共交通機関など、衛生面の配慮が必要となるさまざまな市場で調査を進め、2021年ごろの製品化を目指すとしている。

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