ZF、公共交通機関向け電動ドライブ「CeTrax」の量産を開始――従来車両の電動化も可能

ドイツの大手自動車部品メーカーであるZFフリードリヒスハーフェン(以下、ZF)は、公共交通向け電動セントラルドライブ「CeTrax」の量産を2020年第3四半期に開始すると発表した。

CeTraxは、最高出力300kW、最大トルク4500Nmの液冷式電動モーター。遊星減速機が一体化しており、重量は約285kgだ。総重量90トンまでのバス、トラックなどの特殊車両に適している。

CeTraxは、ZFの「プラグアンドドライブ」手法に基づいて設計され、既存のドライブライン(動力伝達機構)の配置を変更することなく搭載することができる。CeTraxは新しい車両開発用に適しているほか、既存の内燃機関車両をレトロフィットして電動化することも可能だ。

CeTraxは、ポーランドのバスメーカーSolarisが製造する全長15mの低床3軸バス「Urbino 15 LE」の電動化に採用された。Solarisが製造したこれまでの電動バスは市内交通のみをカバーしていたが、15m電動バス「Urbino 15 LE electric」(座席数55)の登場により、都市間交通にも対応できるとしている。

Solarisは、Urbino 15 LE electricの主要市場をまずスカンディナビア諸国とし、2020年中に最初の出荷を行う予定だ。

関連リンク

ZF、公共交通向け電動ドライブCeTraxの量産開始

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る