工作機械における「象限突起」を低減するボールねじ技術を開発――運動方向反転時の摩擦を安定化 NSK

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日本精工(NSK)は2020年11月9日、ボールねじの運動方向反転時の摩擦を安定化させることで、「工作機械の円運動における象限突起を低減する技術」を開発したと発表した。同社によると、本技術は、ボールねじでは世界初の技術になるという。

5軸加工機などの工作機械は、近年の高精度化や金属加工面の高品位化を目指しており、送り性能の向上が求められている。しかし、ボールねじ運動方向反転時の摩擦変動による「象限突起」と呼ばれる運動誤差は、加工面に筋状の跡を残し、加工面における品位低下の要因となっていた。これまで数値制御(NC)による補正機能で対処してきたが、ボールねじの運動方向反転時の摩擦変動は予測が困難で、完全には補正できなかった。

今回、同社が独自開発した摩擦制御技術と高精度評価技術によって、ボールねじ固有の運動方向反転時の摩擦変動を低減した。これにより象限突起の2山目を解消し、1山目も1μm以下に抑制。象限突起が減少し、加工面の高品位化が可能になる。仕上げ工程の短縮により、工作機械の省エネ化と生産性向上に貢献する。

精密な位置決めが求めらる工作機械や、高い精度を求められる金型や部品を加工するマシニングセンターやワイヤカット放電加工機などの用途が考えられるという。NSKでは、本ボールねじの新技術を適用した、新製品の市場投入を2021年4月に予定している。

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