マックのアイスが食べたい――アイスクリームマシンの稼働状況をリアルタイム表示する「McBroken」を開発

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ソフトウェアエンジニアのRashiq Zahid氏は2020年10月23日、アイスクリームマシンが故障中のマクドナルドの店舗をリアルタイムで把握できるウェブサービス「McBroken」をTwitterに公開した。マクドナルド公式のモバイルオーダーアプリをリバースエンジニアリングしており、全米のマクドナルド全店舗での状況把握が可能だとしている。

これまでマクドナルドでは、マシンの故障、または点検のためアイスクリームを注文できない事態が頻繁に生じていたため、利用者から不満の声が上がっていた。

Zahid氏は、公式オーダーアプリから全米の各店舗に、McSundae(マックサンデー)を30分ごとにカートに追加するAPIを作成した。アイスクリームマシンが壊れている店舗では、McSundaeをカートに追加することはできないため、botがMcSundaeをショッピングカートに入れた瞬間に情報がMcBrokenに届き、アイスクリームマシンが正常に稼働しているか、故障しているかが即時に分かるという仕組みだ。Zahid氏によると、毎分1万8752ドル(約195万円)分をカートに入れているという。

McBrokenのウェブ上の地図には、提供可能な店舗はグリーン、不可の店舗はレッドの丸で表示される。丸をクリックすると、店舗の所在地とチェックした時間、「Machine Working(稼働中)」か「Machine Broken(故障中)」の詳細が分かる。また、全米の店舗の故障率や、地区別の故障率も高い順番から表示される。

カートに追加するだけで実際に注文はしないため、「個人の楽しみのためにモバイルコンバージョンメトリクスを台無しにしてしまって、マクドナルドのデータアナリストに申し訳ない」と、Zahid氏はツイートしている。

一方マクドナルド側はこれを受け、コミュニケーション担当副社長David Tovar氏が、「ここまでできるのは真のマクドナルドファンだけだ。ありがとう。私たちはスイーツ商品でもっと顧客満足度を向上できることを知っているし、これからも努力を続ける」と、Twitterで述べている。

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