アルミナジルコニア複合材料を使用した世界初の腐食環境用深溝玉軸受を開発――Siフリーで高い耐久性 ジェイテクト

ジェイテクトは2020年12月16日、耐食軸受シリーズ「コロガードプロベアリング」シリーズに、腐食環境用の深溝玉軸受「コロガードプロベアリング-AZ」を新たにラインアップしたと発表した。厳しい腐食環境下で使用する特殊環境用軸受として、世界で初めてアルミナジルコニア複合材料を使用している。

半導体製造装置の一部には、セラミック軸受が使用されている。その使用環境は、腐食ガス中や溶液がかかるため、材料の窒化ケイ素(Si3N4)が腐食し、摩耗が促進されることで軸受が劣化してしまう。そのようなことから、溶液や腐食ガス環境下でも腐食しない長寿命軸受の開発が求められていた。

コロガードプロベアリング-AZは、窒化ケイ素、ジルコニアが使えない強い酸環境でも使用できる特殊環境用軸受となる。世界で初めて軸受の材料にアルミナジルコニア複合材料を使用しており、厳しい酸性環境下で使用でき、炭化ケイ素(SiC)よりも耐久性が高く寿命が長くなっている。

また、高い耐食性と耐荷重性の両立により軸受交換周期が延長され、メンテナンスコストの削減にも貢献するという。耐荷重はSiCの1.2倍、耐食性はSiCと同等となっており、Siフリー(Siを含まない)材料の軸受となる。

JTEKTセラミック軸受の性能イメージ

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