- 2020-12-30
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- 3Dプリント, Arduino Uno, CAD, Mark Howe, NeoPixel LEDストリング, YouTube, アポロ11号, アポロ13, サターンV, レゴ
レゴの「NASA アポロ計画 サターンV」ロケット用に発射台とガントリークレーンを3Dプリントし、発射シーンを再現した動画がYouTubeで公開された。Mark Howe氏によるもので、アポロ11号の打ち上げ時のカウントダウン音声を再生しているほか、映画『アポロ13』からの音楽等も使用している。
レゴのサターンVモデルは、1969年に初の人類月面着陸を達成したNASAのアポロ11号を基に再現したもので、高さ1mほどのサイズとなっている。
今回Howe氏が制作した発射台は、サターンV型ロケット用の既存のガントリーモデルをベースにして作られたもので、110分の1スケールのレゴモデルにサイズを合わせてある。また、より小さなスケールで3Dプリントして、独自のアニマトロニクスリンク機構、モーター、コントローラーを含めるために変更が加えられている。
発射台とガントリークレーンはArduino Unoで制御し、発射をシミュレートする。サーボモーターを5個使用しており、2個のサーボモーターでサービスアームを動かし、別のサーボモーターがトップクレーンを回転させてスウェイアームを持ち上げる。また別のサーボモーターが乗組員用通路を格納し、さらに別のサーボモーターでガントリーアーム8つすべてを動かし、サターンVはステッビングモーター3個が動かすリニアスクリューで発射台から押し上げられる。
ロケットが発射台から約4インチ(約100mm)上昇すると、NeoPixel LEDストリングが排気プルームを照らし出す。まるで本物のロケットエンジンの炎のように光る様子が印象的だ。
このプロジェクト全体で、CAD作業に約500時間以上、3Dプリント作業に数百時間を費やし、完成までに約18カ月かかったという。