チップ型セラミックス二次電池や高効率な蓄電ユニットをバーチャルブースで公開――ネプコンジャパンに出展 日本ガイシ

日本ガイシは2021年1月15日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、1月20日から開催している「第35回ネプコンジャパン – エレクトロニクス開発・実装展」へ出展を予定していた展示品のパネルを、オンラインのバーチャルブースで公開した。製品の特長や活用事例を社員が紹介する動画も公開している。参加費は無料(Webサイトからの登録制)。

バーチャルブースでは、チップ型セラミックス二次電池や超高効率な蓄電ユニットなどを公開。同展の会期中となる1月22日までの3日間は、チャットによる質問やオンライン面談を随時受け付ける。

出展品のチップ型セラミックス二次電池「EnerCera(エナセラ)」シリーズは、同社独自の結晶配向セラミックス板を電極に使用した小型、薄型でエネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池である。耐熱性が高く、IoT(モノのインターネット)デバイス等へ高温実装できる。

EnerCera Pouch(パウチ)は、ホットラミネート加工に対応。リフローはんだ実装ができるEnerCera Coin(コイン)は、作動温度105℃をリチウムイオン二次電池として世界で初めて達成している。

EnerCeraにエネルギーハーべスティング技術やワイヤレス電力伝送(WPT)技術を組み合わせることにより、IoTデバイスをメンテナンスフリー化できる。バーチャルブースでは、EnerCeraの多様な電源ソリューションを社員による解説動画で紹介する。

また、ロームとの協業による超高効率な蓄電ユニットも初出展。EnerCera Pouchとロームの超低消費電流技術「Nano Energy」を搭載した降圧DC/DCコンバータなどのIC群から構成された電源システム基板で、メンテナンスフリーIoTデバイスの実現に貢献する。

この電源システム基板は、小型でも高容量な二次電池EnerCeraに消費電流が180nAと極めて小さい電源ICを組み合わせており、大幅に待機可能時間を拡大している。エナジーハーベスティングやワイヤレス電力伝送による微弱電力でも、高効率に充電できるという。出力は、EnerCeraから大電力を高効率に放電し、IoT機器のセンサーや無線通信を駆動するのに必要な電力を供給する。

その他、5Gに対応する複合ウエハー、透光性と熱伝導性を兼ね備え、高周波特性に優れる高純度アルミナ製「ハイセラム」ウエハー、LEDチップを格納するキャビティを持つ紫外LED用マイクロレンズ、セラミック製で細径、複雑な形状に対応するマイクロヒーター(開発品)などを出展する。

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