- 2021-3-19
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Argo AI, Christian Senger, ID. BUZZ, MOIA, Volkswagen Commercial Vehicle(VWCV), オンデマンドモビリティサービス, フォルクスワーゲン(VW), ワーゲンバス, 拡張現実(AR), 電動ミニバン
独フォルクスワーゲン(VW)は、2021年2月26日、電動ミニバンであるワーゲンバス「ID. BUZZ」を2022年に世界初公開する予定であることを発表した。ID. BUZZは、Volkswagen Commercial Vehicle(VWCV)が開発を進めているVWグループ初の自動運転対応EV車だ。2021年中にドイツでの自動運転試験実施も予定しているという。
VWとフォードは自動運転用ソフトウエアを開発するスタートアップArgo AIに共同出資しており、今後、Argo AIが開発したシステムをID. BUZZに搭載する予定だという。VWはArgo AIに初期投資として10億ドル(約1080億円)を投入するほど力を入れている。
2017年に同社が公開した資料によると、ID. BUZZの1回の充電による最大航続距離は約600km。フロントディスプレイには拡張現実(AR)により、ナビゲーション情報がドライバーの目の前の道路に直接表示されるという。ドライバーはそれぞれユーザーIDを取得する仕組みになる予定で、お気に入りの音楽プレイリストからシート調整まで、個人のお気に入り設定を保存できるようになる。後部座席の配置は、所有者のニーズや快適さに合わせて自由に切り替えられるようだ。また、従来のハンドルや操作ボタンもなく、タッチスクリーンを採用。スクリーンを指でタッチしたりスワイプしたりして各種操作ができるという。
ID. BUZZ開発の目標は自動運転システムを利用した相乗りサービスや配車サービスで、オンデマンドモビリティサービスを提供するVWの子会社MOIAと同等のサービス提供を目指しているという。2025年頃までに同社の顧客は特定の都市で自動運転車に乗って目的地まで連れて行ってもらえるようになるだろうと自動運転部門責任者であるChristian Senger氏は語っている。
関連リンク
Volkswagen Commercial Vehicles moves ahead with Autonomous Driving R&D for Mobility as a Service