- 2021-4-24
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- Canoo, スタートアップ, タイダウンベルト, デュアルモーター, パーテーションシステム, リアモーター, 多目的プラットフォームアーキテクチャー, 完全電動ピックアップトラック, 電気自動車(EV)
米Canooは、2021年3月10日、伸張可能な荷台などを特徴とする完全電動ピックアップトラックを発表した。2021年第2四半期に予約注文受付を開始し、早ければ2023年に納車開始する予定だ。
同社は、ロサンゼルスを拠点とする電気自動車(EV)のスタートアップ企業。今回発表されたピックアップトラックは、同社独自の多目的プラットフォームアーキテクチャーをベースにした3つ目のモデルとなる予定で、いくつかのユニークな特徴を備えている。
まずは、荷台を引き出して伸張できることだ。荷台の長さは通常の状態で約1.8mだが、後部ドアを閉めた状態で約2.4mまで伸ばすことができる。荷台伸張時に後部ドアの2層目を旋回させることができ、拡張部分はナンバープレートホルダーとしても機能する。テールランプとしての機能を備えた第2のランプも収納されているため、荷台を最大化した状態でもトラックを運転できる。荷台は、パーテーションシステムを利用して仕切ることで、運転中に荷物が倒れないようにすることが可能だ。荷台の壁には、自転車を固定する車輪止めやはしごなどを固定するタイダウンベルトも組み込まれている。
さらに、工具などを収納できる積み荷スペースをフロント部に備えており、カバーはコンセント付き折りたたみ式ワークテーブルにもなる。その他にも、車両の両側面にはサイドテーブルやサイドステップがあり、ステップ下には救急キットなどを収納できるスペースもある。サイドテーブル近くには給電コンセントもあり、工具やデバイスを1日中つなげていても、航続距離への影響はわずか10%となっている。
デュアルモーター駆動またはリアモーター駆動で、デュアルモーター駆動の場合、最高出力600馬力、最大トルク550ポンド・フィート(約746Nm)。積載容量は1800ポンド(約816kg)で、バッテリー航続距離は200マイル(約322km)以上だ。このトラックの全仕様は、生産間近に明らかにすなる予定としている。
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