0〜100%の酸素濃度を測定可能なガルバニ電池式鉛フリー酸素センサを開発――医療分野などでの高濃度酸素測定に使用可 マクセル

マクセルは2021年4月13日、0〜100%の酸素濃度を測定可能なガルバニ電池式鉛フリー酸素センサ「KE-25F3LFM」を開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。

従来の鉛フリー酸素センサは、0%~30%の酸素濃度までしか測定できなかったため、医療用途や高濃度酸素の測定用途に適していなかった。

同社はセンサの構成を見直し、センサへの負荷が増す高濃度酸素も安定して測定できる同製品の開発に成功した。また、同社従来品の「KE-25F3LF」と比較して、寿命も20%長い6年となっている。

さらに、独自技術による弱酸性電解液を採用しており、同社従来品と同じく二酸化炭素や硫化水素、二酸化硫黄の影響を一切受けない仕様となっている。特に医療分野では、人の呼気に含まれる二酸化炭素が影響しない酸素センサーが求められており、同分野での需要が見込まれる。

同センサに空気(酸素濃度21%)、N2(酸素濃度0%)、100%CO2(酸素濃度0%)、N2(酸素濃度0%)、空気(酸素濃度21%)を順に流したところ、N2、100%CO2、N2の影響がなく、再度空気中に戻した際も元の出力を示すことが明らかになった。

KE-25F3LFMへの二酸化炭素の影響

その他、同社従来品と同じくガルバニ電池式を採用しており、欧州RoHS指令に適合した。2021年現在では、酸素センサの鉛フリー化が技術的に困難なため、欧州RoHS指令では適用除外扱いとなっている。しかし、医療用機器や監視/制御機器で酸素ガス濃度を計測する用途などでは、将来的に適用除外が解除される見込みだ。

ガルバニ電池式鉛フリー酸素センサー「KE-25F3LFM」の仕様

同社は、医療分野での人工呼吸器や麻酔器、保育器などの高濃度酸素測定に加えて、排ガス測定、バイオテクノロジー機器、食品保管、教育などでの用途を見込む。

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