プリンテッドエレクトロニクスの秘密を解き明かす――研究開発に関する現状と展望についての総説を発表

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デンマーク、オーフス大学の研究者らが、PE技術分野の最近の進歩について、包括的な総説を発表した。本論では、この分野に取り組む研究者の助けとなるようなガイドにもなるという。論文は2021年3月26日付で『Advanced Materials』に掲載されている。

PE(プリンテッドエレクトロニクス)は、近年、インク材料、プロセス技術、回路デザインの革新により、次世代のエレクトロニクス製造技術として注目を集めている。この技術は、印刷によって、繊維やプラスチックなどのさまざまな素材上に好みのエレクトロニクス機能を付加することが可能となる。フレキシブル、伸縮自在、折り曲げ可能なウェアラブルデバイス等の安価な製造方法としても期待されている。

PE技術はいくつかの製造方法が知られているが、研究では液滴制御ベース(インクジェット、エアロゾルジェット、電気流体力学的印刷)について取り上げている。この方法は、直接基板に回路を書き込む方式で、コンピュータ制御によって精細な回路デザインが可能となっている。

論文では、これまであまり知られていなかった液滴制御ベースのPEに関する完全なガイドを提示している。具体的には、インク材料やその性質、また、後処理方法や基板材料、およびフレキシブルな物理センサーへの応用について示している。また、PEは、従来のリソグラフィをベースとした技術に比べ広範な利点があり、すでにさまざまな産業で応用されている。特に、フレキシブルな製品を安価かつ簡単に提供できることは強みといえる。この技術分野が現在、どの程度進歩しているかも本論から読み取ることができる。

さらに、将来のエレクトロニクスとPE技術における、サステナビリティの重要性についても言及。新しい研究分野で環境に対して影響力のある生分解性基板についても議論されている。「PE技術によって、現在エレクトロニクスがすでに直面し、将来さらに大きな課題となる環境問題についても対処が可能になる」と、筆頭著者のShweta Agarwala助教授は述べている。

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Droplet‐Based Techniques for Printing of Functional Inks for Flexible Physical Sensors

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