前輪駆動車ベースの4WD車の従駆動輪向け等速ジョイントを開発――後輪駆動車ベースの従来品と比較して小型化/軽量化を実現 NTN

NTNは2021年5月25日、前輪駆動車をベースとした4WD車の従駆動輪(サブアクスル)向けに「サブアクスル・リヤ用小型軽量等速ジョイント(CVJ)」を開発したと発表した。

NTNは2015年に、リヤ用CVJに必要な作動角に合わせた小型かつ軽量な商品として、リヤ側が主駆動輪となる後輪駆動車や後輪駆動車ベースの4WD車向け「リヤ用軽量ドライブシャフト」を開発している。今回は同製品を元に、前輪駆動車ベースの4WD車のリヤ向けに改良を加えた。

前輪駆動車ではリヤが従駆動輪となり、求められる負荷容量がより小さくなるため、今回の新製品は従来品と比較してさらに小型化かつ軽量化された。固定式CVJで6.2%、しゅう動式CVJで29%軽量化しており、外輪外径比では固定式CVJで1.9%、しゅう動式CVJで12.3%小型化している。タイヤ側の固定式CVJおよびデファレンシャル側のしゅう動式CVJの最大作動角を見直し、部品を最適設計することで、強度を保ちながら部品の薄肉化および小径化を実現している。

固定式CVJ

しゅう動式CVJ

近年、北米を中心に世界中でSUVが人気となっているほか、フロント側とリヤ側の双方にモーターを搭載した電動4WD車が続々と発売されている。同社は、前輪駆動ベースの4WD車の需要増を見込んでおり、今回開発したCVJの市場への提案を進める。

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