スポンジ状の造形を可能にするFFF方式3Dプリンター用樹脂を開発 長瀬産業

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長瀬産業は2021年6月11日、3Dプリンターで微細な空気穴を多く含む「マイクロポーラス(多孔質)」と呼ばれるスポンジ状の造形ができる熱可塑性樹脂「Caverna(カヴェルナ) PP」をグループ会社である米Interfacial Consultants(IFC)が開発したと発表した。IFCは樹脂などの配合や分散に関わる革新的な技術を有している。

Caverna PP は、IFC社の高度なコンパウンド技術によって水溶性樹脂と非水溶性樹脂を分散しており、熱溶融積層(FFF)方式3Dプリンターに対応している。造形後に水に漬けると水溶性樹脂が溶解して、直径1~4μmの微細な空気穴が全体に数多くできる。水溶性樹脂は小さな気泡が複数つながったような形で分散していることから、水を吸いやすく、複雑な多層構造の造形物でも水溶性樹脂がきれいに溶けるのが特徴だ。

Caverna PPの製造販売は、長瀬産業の子会社とIFCが設立した合弁会社である米Infinite Material Solutions(IMS)が行い、2021年5月から販売を開始している。

また、IMSはIFCの特許技術を用いた水溶性サポート材「AquaSys」シリーズも商品化しており、Caverna PPと一緒に使えば、3Dプリンターで造形した後に水に漬けるだけで、水溶性樹脂とサポート材を一度に除去できる。

今後はポリプロピレン(PP)以外の樹脂にも対応した製品を販売する予定で、長瀬産業はフィルターやセパレーター、シューズなど幅広い用途に利用できると期待を寄せている。

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