スイスのトゥールズ湖上に太陽光発電プラントを建設――低気温と水面反射で発電量5割増

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脱炭素社会の実現に向けて世界各国で様々な試みが行われているが、アルプス山脈に抱かれたスイスでは湖の水面にソーラーパネルを並べた水上太陽光発電プラントが稼働している。高山地帯での水上太陽光発電としては世界初だという。

水上太陽光発電プラントがあるのは、標高1810mにある水力発電用の貯水池、トゥールズ湖。水上太陽光発電プラントは、36基のフロート上に設置された1400枚のソーラーパネルから成り、年間発電量は80万kWh以上。これは、約220世帯分の電力需要に相当する。

水上プラントの初期投資は235万スイスフラン(約2億7千万円)と陸上プラントよりもかなり高額だが、高山地帯での水上太陽光発電はメリットが多いという。プロジェクトを立ち上げたGuillaume Fuchs氏は、「空気の薄い高山地帯では紫外線が強い。ソーラーパネルは低気温の方が効果が高く、積雪からの光の反射も利用できる」と説明する。両面に太陽電池を搭載したパネルを使用しているため、水面で反射した光も利用でき、発電量が増える効果もあるという。Fuchs氏は、「陸地にある同規模のプラントと比べ、ここの発電量は約5割多い」と強調する。

一部の業界専門家は、水上太陽光発電にこそ太陽エネルギーの未来があるという。水がパネルを冷却し発電効率を高めるからだ。何より陸地を必要としないため、農業や建設業と土地利用の競合を減らすことができるのが利点とされている。

トゥールズ湖の水上太陽光発電は、スイス連邦エネルギー省の2021年「Watt d’Or(ワットドール)」賞を再生可能エネルギー部門で受賞している。

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湖に浮かぶ水上太陽光発電、スイスアルプスで初の試み – SWI swissinfo.ch

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