GA-EMSとボーイング、米陸軍から高出力レーザー兵器開発契約を受注

米General Atomics Electromagnetic Systems(GA-EMS)と米ボーイングは、米陸軍即応能力/重要技術局(RCCTO)から300kW級の高出力レーザー兵器システムを開発する契約を受注した。この契約は設計の実証が目的であり、GA-EMSがレーザー技術を、ボーイングがレーザービームディレクターとターゲットを捕捉追尾するソフトウェアを提供する。

GA-EMSのScott Forney社長は、今回手掛けるコンパクトな高出力レーザー兵器のプロトタイプが、既存のどのレーザー兵器よりも高い殺傷力があるエネルギーを放射するとの見通しを示した。その上で、「この技術は、陸軍による近代化努力を支援して複数の戦闘領域における次世代の脅威を打破するために欠かせない、飛躍的な防空/ミサイル防衛能力を象徴している」と述べている。

また、GA-EMSのレーザーおよび先進センサー部門担当副社長であるMichael Perry博士によると、プロトタイプに使用するレーザーは、同社が既に実証済みの分散ゲイン設計(Distributed Gain Design)第7世代を包括化したもので、非常にコンパクトな軽量パッケージにレーザーヘッド2基を搭載する。アーキテクチャーを改良したことで、同社のシングルビームレーザーはビームを組み合わせる必要がない非常にシンプルな設計となり、そのビーム品質はファイバーレーザーに匹敵するという。

関連リンク

GA-EMS and Boeing Team to Develop 300kW-class HELWS Prototype for US Army

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