ロボット設計の自由度を高める協働ロボット用関節ユニットのラインアップを拡充 ニコン

ニコンは2022年3月3日、ロボット関節に必要なパーツをパッケージ化したインテリジェントアクチュエータユニット「C3 eMotion(シースリー エモーション)」のラインアップを拡充し、サイズやトルクなどが異なる「IAU-30」と「IAU-300」の2種を2022年7月に発売すると発表した。小回りが利くIAU-30と、大口径でトルクが大きいIAU-300の追加により、ロボット設計の選択肢を広げる。

C3 eMotionは、モーター、減速機、駆動回路、ブレーキ、エンコーダなどロボット関節に必要なパーツをパッケージ化した協働ロボット用の関節ユニットで、ロボットアームと組み合わせることでロボットの関節部として使用できる。

2020年に発売した「IAU-60」と「IAU-200」の2種に加え、小回りが利くIAU-30と、大口径でトルクが大きいIAU-300を追加。ロボット設計の選択肢を広げ、用途に応じた自由なロボットシステムの構築に貢献する。

左から「C3 eMotion」(IAU-30)、「C3 eMotion」(IAU-60)、「C3 eMotion」(IAU-200)、「C3 eMotion」(IAU-300)

C3 eMotionは、ロボットの設計ノウハウがなくても、簡単にロボットシステムをつくれる。用途に合わせて選択したロボットアームを組み合わせ、容易にロボットの関節数や可搬重量などを変更できるため、自由かつ簡単に設計できる。

また、エンコーダを入力側と出力側の2カ所に組み込んだ同社独自の「ダブルエンコーダ構造」を採用。動作中のロボットの微細な変異を検出する。異常を顕在化する外力検知機能により、人や物に稼働中のロボットが当たると、その外力の感知によってシステムを安全に停止する。

高精度な位置決め性能も搭載。ダブルエンコーダ構造で、入力側と出力側のそれぞれの回転を相互にモニターし、正確な位置情報を伝達する。また、汎用性が高く、半導体製造装置や工作機械、計測器、搬送機器などの高い停止精度や加工精度等が必要とされるパーツにも使用できる。

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