- 2022-3-22
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- 155mm自走榴弾砲, Archer, CAESAR, Excalibur, GPS, M109, M198, M777, Nexter Systems, PzH2000, Raytheon Missiles and Defense, Raytheon Technologies, SIAC, 弾頭発射距離, 誘導砲弾
アメリカ防衛産業大手Raytheon Technologiesの事業部門のひとつRaytheon Missiles and Defenseが、155mm自走榴弾砲「CAESAR」から発射された誘導砲弾「Excalibur」により、弾頭発射距離の記録を更新したと発表した。
Excaliburは、GPSを使った誘導砲弾。風の影響など初弾を命中させるのが困難な通常砲弾と異なり、発射後に展開する安定翼がついており、ロックオンされた目標へ向け、GPS誘導によりミサイル並みの精密射撃が可能だ。各国軍隊で主力火砲として導入されている155mm砲からの発射が可能で、多機能信管により爆発タイミングが設定でき、さまざまな用途に対応できる。
今回のデモンストレーションに使われたCAESARは、フランスのNexter Systemsが開発した52口径155mm自走榴弾砲だ。28マイル(約46km)以上離れた目標にExcaliburを発射し、異なる2つの目標に命中、誤差半径は2メートル未満だったという。
同社によれば、Excaliburは、M777やM198、SIAC などの155mm榴弾砲、M109やArcher、PzH2000などの155mm自走榴弾砲に、搭載オプションとして選択可能だとしている。