オーストラリア、自律飛行によって森林火災に対処する電動VTOLを導入へ

ゼロエミッションの航空機を開発する豪AMSL Aeroは、2024年2月19日、オーストラリア政府から、300万豪ドル(約2億9300万円)の支援を受ける予定を発表した。資金の用途は、自律航行型で消火用途に対応する電動VTOL(垂直離着陸)機、「Vertiia」の開発だ。

今回、AMSL Aeroが開発を予定する機種は、長距離飛行に対応するゼロエミッションの電動VTOL航空機のうち、遠隔操縦に対応するバージョンとなる。

オーストラリアでは、気候変動がもたらす山火事が、人間や野生動物、財産に壊滅的な被害を与えている。Vertiiaは航続距離が長いうえに、排出ガスが無いという特徴がある。これは、消火活動がより効率的になるだけでなく、地球温暖化に影響しないことを意味する。

Vertiiaを使用する消火活動では、消防隊員は遠隔操作で対応することにより、安全性の向上が期待できる。また、夜間の活動や低コストでの運用などの利点も備えている。

AMSL Aeroは、シドニー大学や航空関連サービスを提供する豪Pay’s Air Serviceをはじめとした様々なパートナーと協力して、Vertiiaの改造版を開発し、オーストラリアで消火ソリューションを開発する計画だ。

関連情報

MEDIA RELEASE – AMSL Aero Welcomes Federal Government Support

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