頭皮上から流す電流で脳を刺激して精神神経疾患を治療――外科手術なしで個別に調整が可能

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スペインのNeuroelectricsは、外科手術をすることなく、経頭蓋電気刺激(tES:transcranial elecrical stimulation)を用いて神経疾患や精神疾患を治療する新しい治療プラットフォーム「Starstim」を開発している。

同社は、これまでにてんかんなどの発作や睡眠障害、自閉症などの患者を助けるため、神経科学と最先端のデータサイエンスの進歩を活用して、非侵襲脳刺激技術の開発に取り組んできた。 tESは、頭皮に2つ以上の電極を装着して微弱な電流を脳内に流すことで脳機能を変化させることができる非侵襲的な脳刺激技術だ。

同社によると、脳は複雑なマルチスケールネットワークであり、機能障害がある場合、特定の領域の信号伝達活動を選択して刺激したり抑制したりすることで、自然な機能を回復させることができるという。

そこで、同社は、電極を配置した電気刺激ヘッドギアを用いるクラウドベースの独自プラットフォームを開発している。目的は、一人一人に合わせて調節した脳刺激治療をいつでもどこにいてもできるようにし、脳疾患とともに生きる人々の生活を向上させることだ。現在はさまざまな段階の臨床試験を行っている。

tESの電流分布が神経細胞への影響を決定づけるので、この治療法では、ヘッドギア装着者の骨格やさまざまな組織の電気的特性を考慮に入れた頭部モデルを用いて、tES内の電界分布を予測し、電極の位置と電流のパラメーターを最適化する。そのため、装着者の3D頭部モデルを構築し、高度な計算アルゴリズムで個別のニーズに合わせたプロトコル(治験などにおける実施計画または疾患の治療計画)の調整が必要となる。

同社は、既に高度な計算アルゴリズムを開発済みで、幅広いモデリングサービスを提供しており、個々のユーザーに合わせたプロトコル調整も可能だという。

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