キャンプ用キッチンを内蔵できる拡張性――新コンセプトのEVトラック「Rivian R1T」

2021年11月に上場を果たしたEVメーカー米Rivianが発売したピックアップトラック「R1T」は、EVの性能もさることながら専用設計のキャンプ用キッチンが特徴的だと海外で話題になっている。

R1Tは全輪駆動のEVで、オフロードだけでなく市街地でのオンロード走行もこなす。水深3フィート(約914mm)の渡河性能や岩場の斜面などの多様な地形を走破し、最大1万1000 lbs(約5.0トン)の牽引能力を持つ。加速性能は0-60mph(静止状態から時速約96.6kmに到達する時間)が3秒で、オンロード走行ではスポーツカーのようなハンドリングを体感できるという。

EVのバッテリーは、多様な環境を想定して約54℃~-4℃で動作する。航続距離は、選択するバッテリーパックやモーターの組み合わせにより260~400マイル(約418~644km)である。

R1Tの目玉は、車両に内蔵できる「Camp Kitchen」だ。これはR1Tのトラックベッドとキャビンの間にある収納スペース「Gear Tunnel」に内蔵されるキッチンモジュールであり、使用時にはスライド機構によって片手で引き出せる。

キッチンの調理機能は1440WのIHクッキングヒーターを2口備えるほか、アウトドアでの食器洗浄のニーズに応えるため、4ガロン(約15リットル)の水タンク、ポンプ、折りたたみ式のシンク、スプレー式水栓を持つ。コルク張りの引き出しには4人分の食器を含むSnow Peakブランドの調理器具を完備するほか、タオル掛けやゴミ袋をかけるバッグホルダーも備える。

このCamp Kitchenは、3つのモジュールで構成される。この構造による恩恵はCamp Kitchenの脱着が容易になるだけでなく、将来発表される新機能にも容易に交換できるという拡張性もある。

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Rivian R1T

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