長期間使用できる高出力の薄形フレキシブル電池を開発 マクセル

マクセルは2022年5月19日、医療、ヘルスケアパッチや物流管理タグなど向けの、長期間使用可能かつ高出力の薄形フレキシブル電池「Air Patch Battery II(エアーパッチバッテリーII)」を開発したと発表した。特に安全性と環境負荷に配慮した高エネルギー密度の電池「Air Patch Battery」シリーズへのラインアップ追加となる。

Air Patch Batteryシリーズは、生体情報のモニタリングや、薬剤投与に用いられる医療、ヘルスケアパッチに適しているが、Air Patch Battery IIはそれらに加え、物品の位置情報、使用状況や温湿度などを管理する物流管理タグなどにも適している。Air Patch BatteryシリーズのラインアップにAir Patch Battery IIを加えることで、より幅広い用途に対応する。

物品管理タグ(ラベル)での使用イメージ

Air Patch Battery IIは、水銀、鉛、カドミウム、リチウム金属、水酸化カリウム(強アルカリ)、引火性有機溶剤が不使用で、有害物や危険物を使用していない薄形フレキシブル電池となっている。

エネルギー密度は、これまでの水溶液系電解液を用いたマンガン亜鉛ラミネート電池比で2倍以上。1回の使用ごとに廃棄できるディスポーザブル(使い捨て)を採用している。長期間使用でき、重負荷、マイナス低温使用に対応する。薄さ0.55mmと0.8mmを展開、薄型機器や曲面部にも使用できる。

ラインアップは、25×30×0.55mmサイズの「AP II 052530」、25×30×0.8mmサイズの「AP II 082530」、50×55×0.8mmサイズの「AP II 085055」。Air Patch Batteryシリーズは現在、サンプル出荷中で、量産は2023年度を予定している。

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