高性能、高耐久のIoTエッジコンピューターを発売 CYBERDYNE Omni Networks

CYBERDYNE Omni Networks(サイバーダイン オムニネットワークス)は2022年5月27日、エッジコンピューティング向けの産業用小型ファンレスコンピューター「CTB-E3」を6月から発売すると発表した。画像AIやエッジAI、IoTゲートウェイ、セットトップボックスなど幅広い用途に対応できる。

CTB-E3はIntel Core i5 7260Uプロセッサーを搭載し、最大動作周波数は3.4GHz。USB2.0×4、USB3.0×4、DP×1、HDMI×1と豊富なインターフェースを装備している。OSはユーザー指定のLinuxがプリインストールされる。

放熱性と耐環境性に優れたアルミニウム筐体で、ファンレスのサーマルソリューションによって静粛性を保ちながらシステムの熱暴走や故障を防ぐ。Intel Iris Plus Graphics 640も搭載され、高性能なグラフィックス処理、4K映像の出力にも対応。高精細なカメラ映像の表示やデジタルサイネージ、ビデオ会議システムにも適している。

多種多様のIoTセンサーや多数の配置センサーによって生成される膨大なデータのほか、高解像度画像、複数台カメラからの映像などの生データをすべてクラウドへ送信してしまうとネットワークに大きな負荷がかかるため、最近はエッジコンピューティングが活用されるようになってきた。

エッジ側に高いCPU処理能力を持たせることで、クラウドに送る前に処理を済ませられるほか、クラウドからローカルデバイスに機能分担して、応答性能の高いシステムも実現できる。こうしたエッジコンピューティングは、長時間の連続再生やシステム負荷に対応できることが必要で、排熱や耐環境性を担保するための機構設計といった、信頼性が高く高性能なシステムが求められる。

同社ではCTB-E3をベースモデルに、ユーザーの用途などに合わせてカスタムする受注生産で提供。仕様の最適化やコストの抑制を図り、多様化するエッジコンピューティングのニーズに応えるとしている。

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