パナソニックは2016年11月15日、同社が発行する技術論文誌「パナソニック技報」の最新号となる2016年11月号を発行したことを発表した。全文を、同社Webサイトで閲覧できる。
パナソニック技報は、パナソニックグループの開発者が記した技術論文や技術解説によって同社が開発した技術成果を公表し、それに対する社外からの意見を聴取すると共に技術の進歩、社会の発展に貢献することを目的に発行している。
最新号の特集は精密加工と環境生産革新。精密機械の特集では同社の精密加工の最新の取り組みが紹介されている。招待論文として東北大学・厨川常元教授の「機能創成加工が拓く新しいものづくり」、技術論文として「単結晶ダイヤモンド測定針の高精度加工法」や「超短パルスレーザ加工機による精密加工」などが掲載されている。また、技術解説として「太陽電池用シリコンウェハ加工システムの開発」や「プリズム式導光板の加工/成形技術の開発」なども掲載される。
環境生産革新の特集では、次代の省エネ製品や資源循環を支えるリサイクル技術、それらを融合したソリューション技術などの同社の最新の環境生産技術を紹介。こちらは招待論文として東京大学・梅田靖教授による「環境視点からのものづくりの課題と今後の方向性」、技術論文として「超低鉄損軟磁性材を用いた高効率モータ」や「ケミカルヒートポンプ技術」、また技術解説として「電気パルスを用いた廃小型家電の高効率破砕技術」や「省エネ型微細ミストノズルと暑熱対策への応用」などが掲載されている。