- 2022-6-16
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- EV, Mercedes-Benz, VISION EQXX, 抗力係数, 空気力学, 路上走行トライアル, 長距離ロードトリップ, 電力消費効率
独Mercedes-Benzは2022年4月13日、同社の新型EV「VISION EQXX」が、路上走行トライアルにて世界トップレベルの電力消費効率を示したと発表した。
今回の実用電費デモンストレーション走行で、VISION EQXXはドイツからスイス、イタリアを通過し、最終的に南フランスのマルセイユ近くの港町カシスに至る1000km以上の経路を走りぬいた。1回のフル充電で1000km以上を走行したことになり、平均電力消費量は100kmあたり8.7kWhだった。
VISION EQXXは、電気エネルギーの流れ、バッテリーの状態、地形や風と太陽の方向/強さに関する情報を提供するインテリジェントなアシスタントを搭載し、その流れるようなボディラインを形成する空気力学に基づく車体設計により、CD値0.17という極めて低い抗力係数をマークしている。これは、とりわけ高速走行でのエネルギー効率にプラスの効果がある。このようなエネルギー消費に関わるさまざまな分野の技術革新により、非常に高いレベルの電力消費率を実現している。
VISION EQXXの示した卓越した電力消費効率は、EVの実用性を内燃機関と比べても遜色ない、新たなレベルに引き上げている。EVのボトルネックともいわれる途中充電なしでの長距離ロードトリップも、十分実用的なレベルにあると言えるだろう。