Blue Originの宇宙船「New Shepard」が24回目の飛行ミッションに成功

航空宇宙企業のBlue Originは2023年12月19日、再利用可能なロケット「New Shepard」による24回目の飛行かつ、13回目のペイロードミッションに成功したと発表した。

Blue OriginはAmazonの創業者Jeff Bezosが設立した企業だ。New Shepardのプログラムでは、すでに6回の有人宇宙飛行を完了。31人が宇宙空間に到達している。

今回、New Shepardは、12月19日の現地時間午前10時42分28秒に、テキサス州西部にあるBlue Origin所有の宇宙船基地Launch Site Oneから離陸した。最高到達点は対地高度106 km、海抜高度107 km。10分13秒のミッションを終え、午前10時52分41秒に地上へ着陸した。

今回のミッションでは、NASA、アカデミア、研究機関、民間企業からの33のペイロードを搭載。Blue Originが設立した非営利団体「Club for the Future」は、「Postcards to Space(宇宙へのハガキ)」プログラムの一環として、世界中の学生から寄せられた3万8000枚のポストカードをNew Shepardに託した。ポストカードにはそれぞれ「Flown to Space(宇宙に行ってきました)」のスタンプが押されて作成者へ返却されることになっている。このミッションで、New Shepardによって宇宙へ運ばれたペイロードは150を超えた。

同社は環境にも配慮しており、ブースター、カプセル、エンジン、着陸装置、パラシュートといったNew Shepardの乾燥重量のほぼ99%が再利用される。また、高効率の液体酸素と水素を燃料としており、飛行中の副産物は水蒸気のみで、炭素は排出されない。

関連情報

Blue Origin Successfully Completes 24th Mission to Space | Blue Origin

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