最大トルク48Nmまでのモーターに適応する、新モーター試験機を発売 東陽テクニカ

東陽テクニカは2022年7月14日、モーターの性能評価向けモータートルク試験ベンチ「TSB(Toyo Smart Bench)シリーズ」の新モデルとして、「TSB2000/A」など全8機種の販売を2022年7月20日に開始すると発表した。新モデルは、最大トルク48Nmまでの中型のモータートルク試験に適応する。価格は250万円(税抜)~。

TSBシリーズは、オールインワンのモータートルク試験ベンチシステムで、モーターの性能評価に必要なトルクセンサー、負荷ブレーキ、負荷制御計測ソフトウェア、ベンチ治具一式を搭載している。モーター性能評価に必要な要素を全て網羅し、この一式でモーター性能評価に対応する。

「TSB5000/B」

新モデルは、小型から中型までのモーター評価に対応。従来シリーズは最大トルク5Nm以下の小型モーターのみ適応していたが、新モデルは最大トルク0.02Nm~48Nm、最大回転数8000rpm~1万5000rpm、最大出力20W~14kWの小型から中型のモータートルク試験に適応する。

トルクセンサーと負荷ブレーキは、Magtrol製「TSシリーズ」と「ヒステリシスブレーキ」を採用。TSシリーズは、高精度のトルクセンサー(定格トルクの±0.1%)とA/B/Z相のエンコーダー(360パルス/回転)を標準で搭載する。PCを直結し、トルク、回転数、角度の計測ができる。専用の表示計やアンプユニットを用意する必要がないため、容易にシステムを構築できる。

Magtrol製トルクセンサー「TSシリーズ」

ヒステリシスブレーキは、1万rpmを超える高速回転数で使用できるモデルを採用。空冷モデルもあり、高出力モーターの試験にも適応する。特別な設備を必要とせず、汎用的な直流電源を使用するだけで、手軽に負荷試験ができる。

Magtrol製トルクセンサー「ヒステリシスブレーキ」

制御計測ソフトウェアは、同社が開発したモーター計測用ソフトウェア「TMT(Toyo Motor Test System)ソフトウェア」を使用。負荷制御(オープンループ制御、トルク制御、回転数制御)に対応する。

「TMTソフトウェア」画面イメージ

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