- 2022-7-28
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- AMG ONE, E PERFORMANCE, F1マシン, Festival of Speed, Jochen Hermann, Mercedes AMG GmbH, Mercedes-Benz, ハイパーカー, ハイブリッドテクノロジー
Mercedes-Benzは、 公式サイトで1000馬力の新型ハイパーカー「AMG ONE」を発表した。AMG ONEは、F1マシンに使用されているパワフルで効率的なハイブリッドテクノロジー「E PERFORMANCE」を搭載している。
AMG ONEのE PERFORMANCEハイブリッドドライブは、1.6リッターV6エンジンと4つの電気モーターで構成され、F1パワーユニットに匹敵する性能を持つ。システム出力は合計782kw(1063馬力)で、最高速度は時速352km。0-100km加速は2.9秒、0-200kmはわずか7秒だ。
また、Race Safe、Race、EV、Race Plus、Strat 2、Individualという6つのドライブプログラムが用意され、ドライバーの好みや選択したドライブプログラムに応じて、3種類のエアロダイナミクスセットアップが選択できる。
2シーターのカーボンファイバー製ボディのデザインは、モータースポーツのトップクラス車両のデザインにインスパイアされており、常に機能と結びついているというMercedes AMGの原則を体現している。
デザインは、デザイナーとエアロダイナミクスの専門家が緊密に連携して行った。ボディは、ダウンフォースとバランスを最大化するように、エアロダイナミクスに基づく設計がなされている。時速50kmという低速からダウンフォースが発生し、速度が上がるにつれ増大し、走行を安定させる。
日常での使い勝手や操作性にも配慮し、ユーザーインターフェースは自律的なコンセプトで統合している。重要な情報はステアリングホイール上の視野内に表示されるため、ドライバーの注意が逸れることもない。インテリアミラーもなくし、リアに内蔵されたMirrorCamからの映像がスクリーン上にリアルタイムで表示される。
また、極限のドライビングシーンでも安全に操作できるよう、操作系と機能系をレーシングカーオリジナルの部品で構成している。AMGステアリング・ホイール・ボタンを使用すれば、ハンドルから手を離すことなく、ドライブプログラム、9段階のAMGトラクションコントロール、DRSの作動、サスペンションの設定などのさまざまな機能を作動させることができる。
Mercedes AMG GmbHのテクニカルマネージングディレクター、Jochen Hermann氏は「AMG ONE の性能データは、このクルマに搭載されている技術のほんの一部でしかない。F1マシンでは、エンジニアのチームが始動を確認するが、私たちのハイパーカーではボタンを押すだけだ。これは、このクルマに注ぎ込まれた膨大なソフトウェアのノウハウを示すものでもある」と、高い技術力への自信をにじませた。