Boom Supersonicは2020年10月7日、超音速デモンストレーター「XB-1」を公開した。XB-1は全長71フィート(約21m)、GE製J85-15(アフターバーナー付き)エンジンを3基搭載し、推力は1万2000ポンド(53.4kN)。今後地上試験を行った後、2021年にカリフォルニア州モハベで初飛行の予定だ。
XB-1のエンジンは代替燃料による試験を済ませており、Boom Supersonicは、XB-1の飛行試験は100%カーボンニュートラルで行われるとしている。試験中はパートナー企業から低炭素燃料の供給を受ける予定だ。
Boom Supersonicの創業者兼CEOのBlake Scholl氏は、「XB-1は、当社のサステナブルな超音速飛行を可能にする商用航空機『Overture』の開発に向けた重要なマイルストーンだ」と、述べている。Overtureは、席数45~55の超音速旅客機。洋上をマッハ2.2で飛行し、航続距離は8334キロメートルとされ、2025年のロールアウトが予定されている。
なお、Boom Supersonicは、2017年に日本航空(JAL)とパートナーシップを締結。JALから1000万ドルの資金と定期航空運送事業者の観点からのサポートなどの提供を受け、JALは20機の優先発注権を有している。
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