ニュージーランド航空、エコノミークラスの乗客が横になって休息できる「Skynest」を設置した新型機を2024年に就航

ニュージーランド航空は、搭乗中の快適な睡眠空間の提供に特化した新仕様の旅客機を2024年に運行開始すると発表した。2024年導入予定のボーイング787-9型機「Dreamliner」と、既存の787-9型機を改修した機体の計8機で運用する予定だ。

最大の目玉は、エコノミークラスの乗客向けに用意されたスリープ・ポッド「Skynest」だ。カプセルホテルのカプセル型ベッドのように、乗客が足を伸ばして横になれるだけのスペースを確保したスリープ・ポッドを、縦3段×横2列の計6室設置するというコンセプトは2020年に既に発表されていたが、今回の発表によるとSkynestは超長距離便に搭載される予定となっている。エコノミークラスでこうしたサービスを提供するのは世界初の試みだ。

同社が5年以上かけて大規模な顧客調査のフィードバックを分析した結果、快適に睡眠することの重要性と、より快適で広い空間を求める声が多いことが明らかになった。そのため、新型機は、乗客がリフレッシュして目的地ですぐに元気に行動できるよう、自宅にいるような空間を作り出すことを意識して設計されている。

キャビンの内装には、森をイメージしたカーペットやニュージーランド固有の鳥から着想を得たシートなどが採用されており、これはニュージーランドの公用語の1つであるマオリ語で、「長く白い雲の土地」を意味するとされる「Aotearoa(アオテアロア)」、すなわちニュージーランドの独自性から生まれたものだ。

ニュージーランド航空のCEOであるGreg Foran氏は「5年間かけた努力の結晶を、真に可能性を秘めたキャビンとしてようやく公表できることを誇りに思う」とコメントしている。

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