中国インターネット企業の百度(バイドゥ)は2022年8月8日、中国国内で初めて、運転手も監視員もいない完全無人タクシーサービスの営業許可を得たと発表した。重慶と武漢において、日中の公道走行が可能になる。
サービスエリアは、重慶市永川区の30平方キロメートル、および武漢市経済技術開発区の13平方キロメートル。それぞれ5台の第5世代ロボタクシー「Apollo」を投入し、配車サービス「Apollo Go」を介して運賃を徴収する。営業時間は、重慶では午前9時半から午後4時半まで、武漢では午前9時から午後5時までとする。
高度な安全性を確保するために、ロボタクシーは自律運転システム、冗長化されたモニタリング、遠隔運転機能、堅牢な安全運用システムなどを搭載する。3200万km以上のテスト走行をはじめ、これまでの豊富な実データに基づく結果だとしている。
重慶、武漢ともに、近年はインフラから自動運転車向け規制の整備まで、インテリジェントな輸送のための新しいアプローチを開拓している。今回の認可は、バイドゥの自動運転技術に対する、規制当局の強い認識と信頼を反映したものだといえる。完全自動運転サービスの本格展開に向けた重要なマイルストーンで、「業界が待ち望んでいた瞬間についに達した」と、バイドゥの副社長であるWei Dong氏は述べている。
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