高精度/高速なばら積みピッキングができるモデルレスピッキングシステムを提供開始 TRUST SMITH

TRUST SMITHは2022年10月26日、モデルレスで高精度、高速なばら積みピッキングができるピッキングシステム「ANY PICKER」の提供を開始した。高速(0.1秒で認識)で高精度(99.99%)なピッキングが事前学習なしでできるため、ピッキングタスクを省人化できる。

従来のピッキングソフトウェアは、ピッキング対象物の事前登録、または事前学習が必要で、データを事前に用意できない対象物のピッキングができなかったため、同社はこれらの課題を解決する独自のピッキングアルゴリズムを開発した。

ANY PICKERは、ティーチングレスでのピッキングに対応する。ピッキングが事前の学習なしでできるため、事前学習が困難な物体をピッキングできる。扱う商品が頻繁に変わる現場への適応に加え、学習期間が不要なため、短期間で導入できる。

また、唐揚げ、洗剤の詰め替えなどの不定形物、金属部品、アルミホイルなどの金属光沢やプラスチック光沢を有する物体、平面に隙間なく敷き詰められた箱などの物体、カップ麺などの丸みを帯びた物体といった認識の難しい物体にも対応。不定形物も吸着点を算出してピッキングができるため、これまで認識が難しいとされていた物体にも対応する。

認識対象のばら積み物体(洗剤の詰め替え容器などの不定形物を含む)

不定形物

丸みを帯びた物体

隙間なく敷き詰められた箱の境界の認識は、深度画像だけでは難しいが、ANY PICKERは、物体境界をRGB画像から検出。吸着困難な候補を除外する。

敷き詰められた箱の認識イメージ

吸着位置を0.1秒で算出できるため、高速なピッキングができ、タクトタイムの厳しい現場での実用に対応する。また、50アイテムを対象としたピッキング試験では、99.99%の吸着成功率を記録。高精度なピッキングができる。

ANY PICKERの認識から吸着までの流れは、吸着対象の深度画像とRGB画像を深度カメラ、RGBカメラで取得し、深度画像とRGB画像をフュージョン処理したのち、終着位置を算出し、経路計画、吸着する。

省人化への応用範囲は、毎日取り扱う商品が変わる、EC物流倉庫の自動倉庫から搬送されてきたアイテムを注文ごとに同一の段ボールを詰めて梱包するタスクとなる。

同社は今後、SMITH PICKの改良を進めていく。

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