3Dプリントを活用した100%植物由来サーモンの開発

PRNewsfoto/Plantish

イスラエルのスタートアップ企業であるPlantishが、3Dプリント技術を活用し、100%植物由来のサーモン代替食品「Plantish Salmon」の開発に取り組んでいる。2022年1月にPlantish Salmonの切り身を公開した。

「Statista Fish & Seafood Report, 2021」によると、魚の約70%以上が、切り身もしくはまるごとの状態で消費されている。しかし、従来の魚の代替食品は、技術的な難しさを理由に、すり身や細かく刻まれたものが主流であった。同社は3Dプリントにより、植物由来の筋肉組織と結合組織の微細な層を作成し、切り身の状態のサーモン特有の味や食感の再現に成功した。同技術は特許出願中で、魚の代替食品を低コストかつ大規模に生産することが可能だとしている。

Plantish Salmonは、タンパク質やオメガ3などを豊富に含み、栄養価は通常のサーモンと同等であるほか、植物由来のため水銀やマイクロプラスチックなどの有害物質を摂取する心配がないことも特徴だ。通常のサーモンの切り身と同様に調理も可能である。

同社は、2022年3月に1245 万ドル(約17億円)の資金を調達しており、2024年の正式発売に向け、Plantish Salmonの開発を進めている。また、サーモン以外の魚での代替食品開発も目指しているという。

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