最高90GHzでのRFパワー測定に対応したパワーセンサを発表──独ローデ・シュワルツ

独ローデ・シュワルツは2022年12月27日、最高90GHzでのRFパワー測定に対応したパワーセンサ「R&S NRP90S」および「R&S NRP90SN」を発表し、既に購入可能となっている。

両製品は、50MHz~90GHzの周波数レンジおよび−70~20dBmのダイナミックレンジに対応した。測定速度は5万回/秒となっている。同社によると、67GHz以上の測定に対応した既存の熱電対型パワーセンサと比較して、パワー測定のダイナミックレンジが35dB向上したという。

同社従来品の67GHzから最高周波数が向上したことで、最高71GHzとなる5G FR2-2帯の割当て周波数や、71〜76GHz帯および81~86GHz帯の衛星通信、76~81GHzで動作する車載レーダーなどに対応可能となった。

現場設置やリモート設置による保守およびモニタリング用途に適する。同社の「R&S NRX」パワーメータや対応する信号発生器、シグナル・アナライザ、「R&S NRPV」バーチャル・パワーメータをインストールしたPCに接続できる。

また、USBTMCプロトコルの産業規格をサポートしており、容易にテストシステムに組み込める。

なお、R&S NRP90SNはEthernetインタフェースを搭載しており、リモートでのLAN運用に対応可能となっている。

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