米空軍、超音速ジェット機向け「エアブリージング推進システム」の開発を発表

AFRL/Leidos rendering

防衛企業の米Leidosは2022年12月16日、米国空軍研究所(AFRL)が推進する超音速ジェット機の推進機構「エアブリージング極超音速システム」の開発を受注したと発表した。本プロジェクトの契約総額は3億3400万ドル(約432億円)で、プロジェクト期間は51カ月を予定する。

「Mayhem」の通称で知られる同プロジェクトは、スクラムジェットエンジンの技術を使って、マッハ5以上の速度と長距離航行の達成を目指す。スクラムジェットエンジンは高速航行を目的とし、一般的な航空機用のターボジェットエンジンと比較して、機械的な圧縮機構を持たないシンプルな構造が特徴だ。

Leidosの開発環境は、デジタルエンジニアリング技術を採用する。プロジェクト当初の開発タスクでは、同環境のもとでシステム要件定義と概念設計のレビューを実施する。契約金額は、2400万ドル(約32億円)を予定する。

Leidosは今回の契約の中で、プロトタイプ機の研究開発を推進する体制の枠組みとして、産官学のパートナーシップを構築する予定だ。同社はその枠組みのなかで、System Design Agent(SDA)の役割を果たす。

また同社は、「Model Based System Engineering(MBSE)」とプログラミングについてプロジェクトを先導することで、Mayhemプロジェクトの構想から運用システムへの移行を支援する予定だ。

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