自動運転レベル4の技術を持つ「WeRide」、UAEで公道走行のライセンスを取得

Photo: TXAI

アラブ首長国連邦(UAE)の副大統領兼首相でドバイの首長であるSheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum殿下は2023年7月3日、運転者を必要としない「自動運転レベル4」のUAEの公道での走行を、中国WeRideに許可したとX(旧Twitter)で発表した。

この発表は、国家レベルの自動運転に対する免許として、世界初となる。これによりWeRideは、自律走行車のさまざまな路上テストと運行をUAE国内で実施する計画だ。

WeRideは今回の免許取得の1年以上前から、同社の「Robotaxi」をUAE国内の特定の道路区間で公開テストしてきた。また同社は2023年3月、UAEで自律走行技術の商業化を加速するため、現地のチームを結成した。

WeRideは、中東をビジネスの重点地域の1つと位置付けており、UAE以外にサウジアラビアでも成果を上げている。2022年9月に開催されたイベント「2022 Global Artificial Intelligence Summit」に出展し、ロボットバス路線の開設を発表した。

ドバイは、2030年までに交通機関の25%を完全自律運転に移行させる目標を立てている。今回の発表は、将来に向けて同国における移動手段のパターンの変化を反映していると強調している。

併せて2023年6月29日、アブダビの総合交通センター(ITC)は、サディヤット島とヤス島を訪れる観光客向けに、自律走行車のサービスを発表した。これはWeRideと現地の上場企業Bayanatが共同で開始したもので、旅行者などへ無料提供される。

関連情報

WeRide | UAE Grants First National License for Self-driving Cars to WeRide

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