1万6千個のLEDを制御する、独Porscheの次世代ヘッドライトが登場

独Porscheは2022年12月23日、「HD matrix technology」を採用した高解像度のヘッドライトシステムを発表した。同システムは、約1万6千個のマイクロLEDを親指ほどの寸法のチップに実装したモジュールを左右のライトに2個ずつ、1台あたり4個を搭載する。

このライトは、モジュールあたり1万6384ピクセルのLEDアレイを持つ。このLEDアレイは、ピクセル単位に明るさを1024段階で調整し、さまざまな形状に配光を制御する。この制御技術は、既存機能の改善や新機能の追加にも柔軟に対応する。さらに、消費電力を抑えて駆動できるうえ、従来の2倍の明るさと4倍の配光面積を達成した。

加えて、路面の状況に応じて配光パターンを制御するためのレンズを内蔵する。例えば、2つのHDマトリックスライトの光束を中央で重ねて、走行中の車線に沿った「カーペット形状」に配光する。工事区間や幅員が狭い場所では、車線の幅などに合わせて照射範囲を調整する。

また、車載カメラが先行車や対向車を検知すると、それらの車両に光が当たらないようにLEDアレイの一部のピクセルをオフにして、配光パターンの一部を「マスク」する。この機能により、周囲のドライバーを眩惑させることなく、高い視認性を提供する。

走行時以外にも、ドアの施錠や解錠時に、ドライバーに対してアニメーションを表示するといった演出機能も装備している。

関連情報

Performance leap in light technology – Porsche Newsroom

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