米空軍の極超音速ミサイルシステム「Mayhem」開発に米Kratosが参加

Source: Kratos Defense & Security Solutions, Inc.

防衛企業の米 Kratos Defense & Security Solutionsは2023年1月10日、米空軍研究所(AFRL)が推進する「エアブリージング極超音速ミサイルシステム」の開発プロジェクトに参加すると発表した。2022年12月にAFRLより開発を受注し、プロジェクトの指揮を執る防衛企業Leidosと提携契約を締結したとしている。プロジェクトの期間は51カ月だ。

通称「Mayhem」で知られる同プロジェクトは、スクラムジェットエンジン技術を使って、マッハ5以上の速度と長距離航行の達成を目指す。スクラムジェットエンジンは、高速航行を目的とし、一般的な航空機用のターボジェットエンジンと比較して、機械的な圧縮機構を持たないシンプルな構造を特徴に持つ。攻撃と諜報、監視、偵察、いずれの任務も遂行でき、航続距離と積載量の両方で現在のエアブリージングシステムを上回るという。

同社は今回の契約により、Leidosに加え、Calspan 、DraperとともにSystem Design Agent(SDA)としての役割を果たす。SDAチームは、機体と推進システム、ブースター、電子機器、車両サブシステムを含む極超音速システムの設計、試作機の製造/試験を監督し、最終的には製造に必要な設計データ納品までを統括する。

関連情報

Kratos Receives Mayhem Hypersonic Missile Program Contract Award | Kratos Defense & Security Solutions, Inc
米空軍、超音速ジェット機向け「エアブリージング推進システム」の開発を発表

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