テキサス大の研究者ら、地球の地殻の下に未知の溶融岩石層「melt」を発見

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CREDIT: LEONELLO CALVETTI/DREAMSTIME

米テキサス大学オースティン校の研究者たちは、地球表面の地殻とプレートのすぐ下に、部分的に溶けた岩石の新しい層「melt」を発見した。同チームはこれを、学術誌『Nature Geoscience』に2023年2月6日付で発表した。

溶融層とも呼ばれるこのmeltは、地殻から約160kmの深さにある。この深さは、物質的な区分から「マントル」と呼ばれる厚さ2900kmの層に含まれる。さらにマントルのなかで厚さ100-200km程度の層を、比較的柔らかいという流動性の区分から、「アセノスフェア」と呼ぶ。このmeltは、アセノスフェアの一部だ。

研究者は以前にも、同じような深さにmeltが斑点状に存在することを発見していたが、今回の同大学によるこの新しい研究活動では、アセノスフェアが地球規模の広域に渡って存在することを発見した。

アセノスフェアは、大陸移動を説明する学説であるプレートテクトニクスを裏付ける上で、重要とされてきた。比較的柔らかく流動性が高いため、その上の地殻を含む「プレート」は、マントルを伝って移動すると考えられる。

しかし今回の研究結果は、この溶融層といわれるmeltが、マントルの流れには大きく影響することはないと説明している。

この研究を率いた同大学の博士研究員であるJunlin Hua氏は、この発見について、「何かが溶けることを想像するとき、私たちは直感的に、溶融物の粘性が大きな役割を果たすと想像する」と前置きする。その上で今回の発見について、「meltを含有する割合が非常に高い場所でも、マントルの流れに与える影響は非常に小さい」と説明した。

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Scientists detect molten rock layer hidden un | EurekAlert!

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