iPhoneをUSB-C化したYouTuber、AirPods Proケースのリペアキットを開発

Exploring the Simulation/Youtube

USB-Cポートを搭載したiPhoneを作って話題となったスイスのYouTuber、Ken Pillonel氏が、今度はAirPods Pro向けに、USB-C交換パーツと交換用のケースを開発。2023年2月8日に、その製作過程を動画で公開した。

Pillonel氏はまず、密閉されている充電ケースを丁寧に開けてLightningポートを含む部品を取り出し、細かく採寸。プリント基板（PCB）を設計して、製造業者へ発注する。届いたプリント基板に細かい部品を溶接するなどして、新たなUSB-C交換パーツを製作した。また、AirPods ProのLEDライトはオレンジ・緑・白という3色が灯る特殊なもので、わざわざ日本の会社に発注したという。

そうしてできあがったUSB-C交換パーツは、元のAirPods Proのケースが残っている場合、Lightningの差し込み口の金属パーツを外すことで、ケースにフィットする。しかし、破損する可能性も高いため、Pillonel氏は3Dプリントで作成できる交換用のケースも設計している。

Pillonel氏は、このプロジェクトの目的は電子機器廃棄物の量を減らすことだと述べている。そのため、全てのデータを無料のオープンソースとして公開している。しかし、プリント基板を自作するのは難しく、前回の動画の再生回数は200万回を超えたにも関わらず、実際に修理を試みた人はほとんどいなかったという。そこで、Pillonel氏は自ら交換パーツを製作し、オンラインでの販売も開始した。

iPhoneをUSB-C化したYouTuber、AirPods Proケースのリペアキットを開発