鋼加工用旋削チップの新材種としてCVDコーティング材種を開発――耐摩耗性と耐欠損性を両立 京セラ

京セラは2023年3月3日、耐摩耗性と耐欠損性を向上させた鋼加工用旋削チップ向けCVDコーティング材種「CA115P/CA125P」を開発したと発表した。

同新材種は、同社独自の結晶制御技術によって、CVD法(化学蒸着法)による成膜工程でのアルミナの結晶方向の均一性(配向度)を業界最高水準に高めた。これにより耐摩耗性を他社製品と比べ約1.5倍(同社調べ)に向上した。

この高配向アルミナ膜と独自のTiCN(炭窒化チタン)膜、および高温硬度を高めた新開発の超硬母材を組み合わせることで、耐摩耗性と耐欠損性を両立。安定加工と長寿命を実現させた。

連続から強断続まで幅広い加工条件に対応し、汎用性の高いメイン材種向けの「CA125P」は2023年3月15日発売予定。高能率加工用で連続から軽断続の加工領域に対する材種の「CA115P」は同年6月の発売予定だ。価格はいずれも610~2420円(税別)となる。

中~荒加工向けで幅広い加工領域をカバーする新たなブレーカ「PMGブレーカ」も同年3月15日に発売する。

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鋼加工用旋削チップCVDコーティング新材種 「CA115P/CA125P」を順次発売 | ニュースリリース | ニュースルーム | 京セラ

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