産業向けNB-IoTモジュールを発表―― NB-IoTデータ通信機能、GNSS測位機能を搭載 STマイクロ

STマイクロエレクトロニクスは2023年2月23日、産業向けのNB-IoT(Narrow Band-IoT)モジュール「ST87M01」を発表した。既にサンプル提供を開始している。

同製品は、NB-IoTデータ通信機能およびGNSS測位機能を備えている。同社のIoTセルラーモジュールで初めて3GPPリリース15に対応した。マルチリージョンのLTE通信が可能となっている。

内蔵のGNSS受信ICは、複数の衛星測位システムに対応する。また、NB-IoTは、省電力向けにスリープ動作が可能となっている。

低消費電力モードでは2μA未満で動作。動作温度範囲は−40〜85℃となっている。送信出力は最大+23dBmとなった。

同社の組込みSIM(eSIM)「ST4SIM」を内蔵している。また、プログラマブルなIoTプラットフォームにより、ユーザ独自のコードを直接組み込むことも可能。パッケージは10.6×12.8mmのLGAを採用した。

スマート・メータやスマート・ビルディング、スマート・グリッド、産業向けモニタリング・システム、FA(ファクトリーオートメーション)、スマート農業、環境モニタなど向けのIoT機器に適する。

また、お年寄りやペット、子供の位置情報トラッキング、作業者モニタリング、スマート・ロジスティクス、電動工具などのアセット・トラッキングなどにも使用可能となっている。

関連情報

STMicroelectronics reveals ultra-compact, low-power, NB-IoT industrial modules with GNSS geo-location capability – ST News
STマイクロ、GNSS測位機能を搭載した超小型・低消費電力の産業用NB-IoTモジュールを発表 – 日本経済新聞

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