世界初となる、ボールねじ用100%植物由来の「バイオマスプラスチック保持ピース」を開発 NSK

日本精工(NSK)は2023年3月20日、世界初となるボールねじ用100%植物由来の「バイオマスプラスチック保持ピース NSK S1」を発表した。植物由来の原料により、CO2の排出量を9割削減する。

バイオマスプラスチック保持ピース NSK S1は、ボールねじ保持ピースに、100%バイオマスプラスチックを世界で初めて採用した。また、リアルデジタルツインを活用。寸法、形状、変形、強度等を評価し、短期間で、これまでの保持ピースと同等の性能を持つバイオマスプラスチック保持ピースを開発した。

プラスチック製保持ピースは、ボールねじのボール間に配置され、ボール同士の競り合いを防ぎ、ボールねじの耐久性を向上する。開発品は、バイオマスプラスチック材料を使用し、プラスチック製保持ピースの性能に、カーボンニュートラル実現への貢献という新たな価値を提供する。同社は、開発品を適用した製品の売り上げとして、2026年までに10億円を目指す。

ボールねじは、運動の転換や力の伝達の機能を果たす過程で、省エネに貢献する。消費電力削減の観点より、射出成形機やサーボプレス機などでは、駆動方式が油圧式から、サーボモータとボールねじを使用した電動式へ切替わりが進んでいる。

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