- 2024-9-7
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- 3D CAD, 3Dプリンティング, Fyous, Joshua Shires, PolyMorphic, Thomas Bloomfield, デジタルデータ保存, 廃棄物, 真空成型, 複合材積層, 造形, 金型
イギリスの新興企業Fyousは2024年6月18日、再利用可能な造形技術「PolyMorphic」を発表した。20分以内に形を変えることができ、3Dプリンティングより最大で14倍高速に造形できるとうたっている。
PolyMorphicは、Fyousの共同設立者であるJoshua Shires氏とThomas Bloomfield氏が考案/設計した技術だ。金型は2万8000本以上の高密度のピンによって構成され、ピンの位置が設定されると6トンの圧力に耐えられる。
3D CADにデータを入力すると、Fyous製ソフトウェアが金型の形状を生成する。PolyMorphic装置が金型を変形させて、データ入力した部品を造形できるようになる。造形が完了すると金型を装置に戻し、次の造形に備えるという使い方になる。
金型の製作/修正によって発生する廃棄物を削減でき、従来の3Dプリンティングと比較して最大で14倍速く部品を造形できるという。金型のデジタルデータ保存に対応し、真空成型や複合材積層など、これまで金型を利用してきた用途にも活用できる。