豪国防省、高出力防衛レーザーシステムのプロトタイプ開発製造を約12億円で発注

豪国防省は、2023年4月4日、幅広い作戦環境に展開可能な高エネルギー防衛レーザーシステムのプロトタイプ共同開発および製造を、高出力レーザー研究/技術の世界的リーダーであるQinetiQ Australiaに1290万豪ドル(約12億円)で発注したと発表した。

高エネルギーレーザー製造能力は、指向性エネルギー用途に適したレーザー光源の開発と提供を可能にするもので、QinetiQ Australiaは、国防省傘下の国防科学技術グループ(DSTG)と協力し、南オーストラリア州で高エネルギーレーザー製造能力の確立を目指す。

オーストラリア政府が2020年7月に発表した「2020戦力体制計画」の中で、陸上戦闘強化計画の一例として、国防軍の防護車両や装甲車に搭載可能で、主戦力戦車を含む装甲車まで撃破できる指向性エネルギー兵器システムの開発が挙げられている。

国防科学主任研究員のTanya Monro教授は、この共同研究について、DSTGが科学技術の国防能力への迅速な移行を促進していることを示すものであるとの見解を示し、「DSTGは産業界と協力し、重要な技術分野において、国防軍のために先進的で競争力のあるオーストラリア独自の能力を構築しています」と述べ、高エネルギーレーザー製造能力は、新興技術や革新的な技術を支援するためにいかに産業界と協力できるかを示す一例であるとしている。

関連情報

Defence partnership to manufacture high energy laser system | Defence

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