米海軍、原子力空母ジョージ・ワシントンの再配備に向け海上試運転を開始――5年以上にわたる大規模整備を完了

米海軍のニミッツ級原子力航空母艦「ジョージ・ワシントン」が、燃料交換および複合オーバーホール(RCOH:Refueling and Complex Overhaul)の最終段階となる海上公試を開始した。

要求通りの性能を備えているか実際に航行して確認する海上公試で、問題がないことを確認完了すれば、ジョージ・ワシントンは最新鋭航空母艦として米海軍に復帰する。

ジョージ・ワシントンはニミッツ級原子力航空母艦の6番艦で、1982年12月にニューポート・ニューズ造船所(NNS)が建造契約を受注した。1992年に就役し、日本に初めて配備された原子力航空母艦としても知られる。

ジョージ・ワシントンのRCOH契約を受注したNNSは、2017年8月にRCOHを開始した。当初の完了予定は2021年だったが、新型コロナウイルスによるパンデミックなどの影響で延期となり、開始から5年半以上たった2023年5月にRCOHを完了した。

このRCOHで、同航空母艦の原子炉2基の燃料交換、推進プラント改修に加え、船体、かじ、スクリュー、戦闘・航空支援システム、600以上のタンク、数千ものバルブ、ポンプ、配管部品などほぼ全てのシステムが強化された。

ジョージ・ワシントンは、米海軍横須賀基地に配備されている原子力航空母艦「ロナルド・レーガン」と交代し、2024年後半に入港予定であることが既に発表されている。

関連情報

Refueling Complex Overhaul Completed on USS George Washington (CVN 73) > United States Navy > News Stories
HII Redelivers USS George Washington (CVN 73) to U.S. Navy – HII

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