サウジで幅200m、全長170kmの自然との調和がとれた直線型都市を建設――ムハンマド皇太子が概要公表

サウジアラビアのムハンマド皇太子が、同国北西部で計画している巨大スマート都市建設プロジェクト「NEOM」(ネオム)に関し、その中核となる直線型都市「LINE」の概要を明らかにした。

LINEは幅200m、高さ500mの建物が全長170kmに渡って壁のように連なる新しいコンセプトの都市だ。LINEは再生可能エネルギーのみで運営され、道路はなく、車も走らないため、炭素排出量はゼロとなる。移動には、徒歩5分以内にアクセスできるLINE内を走る高速電車が利用でき、端から端までわずか20分で走行する。

建物の敷地面積は34km2で、将来的には900万人の居住者を見込む。人口に対するインフラ面積が減らせるため、都市としての効率性はこれまでに例がないほどだ。

LINEを中核とするNEOMは新しい産業都市の建設を目指し、総面積は2万6500km2に及ぶ。その広さはベルギーの国土に匹敵し、NEOMは自然との調和を重視しており、敷地内の自然の95%をそのまま残している。

ムハンマド皇太子は「LINEの垂直的なデザインは従来のフラットで水平的な都市への挑戦で、自然の保護と居住空間の快適さを両立させるモデルになるだろう」と強調した。

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HRH CROWN PRINCE MOHAMMED BIN SALMAN ANNOUNCES DESIGNS FOR THE LINE, THE CITY OF THE FUTURE IN NEOM

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