- 2023-7-9
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- Adobe, Adobe Firefly, Creative Cloud, Photoshop, ジェネレーティブ塗りつぶし, 生成AIモデル, 生成塗りつぶし(Generative Fill), 画像編集ソフト
米Adobeは2023年5月23日、画像編集ソフトPhotoshopのBeta版アプリケーションに、画像にコンテンツを追加・削除したり、画像を拡張したりできる「生成塗りつぶし(Generative Fill)」機能を追加したと発表した。Photoshopへの正式搭載は年内の予定としている。
生成塗りつぶしは、Adobeの生成AIモデルであるAdobe Fireflyで動く機能だ。日本では「ジェネレーティブ塗りつぶし」として、発表直後からネット上などで話題となっている。
生成塗りつぶしでは、AIが生成したコンテンツを「既存の画像に追加する」、「画像の一部を削除または交換する」、「画像を拡張する」ことに利用できる。公式の解説動画では、例として、塩湖の画像に自動車や水たまりを追加したり、カウボーイが持つ鞭をスパゲッティに換えたりする作業が挙げられている。画像の周辺領域が分析され、適切な影/反射/照明/遠近法の自然になじむコンテンツが、数秒で自動的に生成される。
操作は簡単で、既存の画像内で編集したい部分を選択し、生成ボタンをクリックするだけ。その際、簡単なテキストプロンプトを入力して生成されるコンテンツを指示できるが、テキストプロンプトなしでも生成が可能だ。1つのプロンプトで3つのオプション画像が生成され、納得のいく画像ができるまで生成を繰り返すことができる。
生成塗りつぶしはPhotoshop内の機能のため、Photoshopの他のツールも併せて使用して画像を調整し、思い通りの結果を作り出すことができるという。
Photoshopのサブスクリプションに加入していなくても、Photoshopのトライアルにサインアップして、Creative CloudからPhotoshop(Beta)をダウンロードするか、Adobe Fireflyにサインアップすることで、オンラインで生成塗りつぶしを試すことができる。