単発ターボプロップ汎用輸送機「Cessna 208B Caravan」の無人飛行に成功

Business Wire

航空機の自動操縦技術を開発する米Reliable Roboticsは、地域用貨物機として活用されている単発ターボプロップ汎用輸送機「Cessna 208B Caravan」の無人飛行に成功した。

同社が提供する自律飛行システムでは、航空機の地上滑走から離陸、着陸を含む一連の操縦を地上にいるパイロットが行う。2023年11月21日に実施されたフライトテストでは、地上のコントロールセンターから80マイル（約129km）離れた地点を同機が無人で飛行した。

同機は最大積載量3000ポンド（約1360kg）超を誇り、短い滑走路からでも離陸できることから、当日または翌日届けといった時間的に制約がある貨物輸送などに投入されている。遠隔操縦が実用化されれば、より多くの地域で迅速な輸送サービスの恩恵を受けられるようになるかもしれない。

Reliable Roboticsは米空軍とも協業しており、Cessna Caravanの遠隔操縦技術を大型輸送機や空中給油機に応用する研究も進めている。

Cessna Caravanを設計製造しているTextron AviationのChris Hearne氏は「新技術の導入を進める航空業界にとって、Reliable RoboticsがCessna 208B Caravanの無人飛行に成功したことは画期的な出来事だ」と述べている。